前回C77 企業ブース販売物を分析してみる その1と題しまして、C77の企業ブースにおいてどのようなモノが販売されたのか
ってのを調べてみました。
で、調べているうちにある記事の存在を思い出しました。
コミケ77:閉幕 3日間51万人来場も不況の波 “デフレ傾向”で客単価下落
これ、本当のことなのかしら?
正直この記事は企業の人に(それもおそらく1社)話を聞いて、客単価下落って結論づけているわけですが、
それだけでは不確かすぎるんではないだろうか。
そう思いまして、価格別に今度は分析してみることにしました。
以下が今回コミケで販売されたグッズを価格別に分けたものです。
それぞれたとえば1,000と書かれているものは、1,000円台であることを示しています。
3桁 77
1,000 227
2,000 154
3,000 210
4,000 62
5,000 54
6,000 42
7,000 34
8,000 33
9,000 22
10,000 97
20,000 3
30,000 1
60,000 3
このデータからいろんな結果が見えてきそうです。
それではボクがこのデータを見て感じたことを列挙して行きたいと思います。
- 2万円以上の商品は少ない
10,000円台まではそれなりの数があるのですが、それ以上の商品は極めて少ないということがわかります。
特に4万、5万円台の商品についてはひとつもないわけで、実質コミケにおける企業ブースの商品の上限は3万円程度であると言えると思います。
(ちなみに6万台の商品はOVERDRIVEが販売していたギターですw)
コミケにおける平均出費はおおよそ4万円ほどだと言われています(ソースを失念したのが申し訳ない)
そう考えると、2万円の出費というのはコミケに平均以上の金額を持ってきている人たちということになり、必然的に購買層が限られてくる……
企業としても販売しづらいところがあるのでしょう。
- 1万円台の商品が非常に多い
数字を見ていると1万円台だけ突出していることが見て取れます。
これは他ならぬ抱き枕カバーの影響です。最近では8,000円など若干安めのカバーも登場しましたが、
未だにカバーは1万円がトレンドです。
この突出は、他ならぬ今回のコミケにおける抱き枕カバーの多さを示しています。
不況の風、といいつつも企業が布モノを用意しているというのはやはりそれなりの需要があるからだと考えます。
よくよく考えれば、リーマンショック以来コミケはもう3回開かれているのです。
不況によって抱き枕カバーが売れなくなっているのだとすれば、こんなに販売する企業がいるとは思えないです。
よって、コンスタントな売れ行きはあるんじゃないかなと私は思いました。
- 抱き枕カバー以上に多い低価格商品
それ以上に目立つのが、低価格商品の多さである。特に1,000円と3,000円台が非常に多い。
1,000円台が目立っているのは、おそらくテレカ、簡単な単品グッズの多さである。
3,000円台が目立っているのは、グッズセットややや手のこんだグッズ(Tシャツなど)の多さであろう。
テレカは不況になる前からかなりの数販売されていて、今回のコミケでも相当数販売されていた。
その中で少なくない割合を占めていたのが、「セットに内包されたテレカ」である。
C77においては簡単なグッズとテレカをバッグに入れて、安価なグッズセットととして販売している例が非常に多く見られた。
それらのグッズセットは多くの場合、2千円から4千円ぐらいのトレンドで販売され、それらの多さが3,000円台が目立つ理由につながっている。
また上にも挙げた通り抱き枕カバーの人気に続くべく登場した比較的安価な布モノや、
若干材質をかえたり手を加えたりすることで差別化を図った単品グッズなどがこの価格帯を押し上げる要因になっている。
今回の分析の結果みえてきたのは、
- グッズの二極化
- 安価なグッズセットの増加
の2点であろう。
グッズの二極化は、抱き枕カバーのように比較的高価なグッズと1,000円から3,000円程度を占める比較的安価なグッズに販売物が集中しているという事実である。
これが昔からのことなのか、それともここ最近のことなのか過去の統計をもっていないのでなんとも言い難いが、
ボクの感覚では、グッズは最初比較的安価な価格帯から出発し、そのあと高価格帯に広がっていったというイメージである。
少なくとも抱き枕カバーなどが盛んに販売されるようになる前から、テレカなどは販売されていた。
続いて安価なグッズセットの増加。
ヤタさんが述べておられるようにグッズセットは増加の傾向にあります。
その中でも、5,000円以上するような比較的高いグッズセットではなくてそれこそ最低1,000円、高くても4,000円台の安めのグッズセットが増えているように感じました。
メーカー側の「コストを抑えたい、列はけをよくしたい」という考え、
購入者側の「欲しいものをまとめて安く買いたい、早くモノを買いたい」という考えが折衝されて、「安価なグッズセット」というところに
ひとまず落ち着いたのだろうと推測されます。
この思惑はひとまず成功していて、グッズセットの販売を始め単品販売をやめた企業の多くで列ハケの向上が見られます。
(minoriの列ハケが悪いのはおそらくここに起因している)
ただ安価なりにも工夫はされていて、ポスターや小冊子、カレンダーなど作りやすいが所有欲が満たされやすいグッズが封入されていることが多いようです。
また紙袋ではなくバッグを採用するメーカーが増えています。
コスト的に考えると不利な気がしますが、なにか理由があるのでしょうか……
これだけはわかりませんでした。
企業の販売物を並べてみただけですが、それでもわりといろんなことが見えてくるものですね。
今後もドリパやコミケなどのイベントを通して分析を続けてみたいと思います。
継続することで見えてくるものがあるかもしれません。
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